SUMIRE 2008 3
かるたやすごろく,福笑いなどのお正月遊びも楽しんだ1月。「すみれ組かるた」を共同制作しました。まずは与えられた一文字に関連するものを思い起こし, 絵札の絵を描いていきます。それから読み札の文章作り。5・7・5のリズムが出てきたり,また韻を踏んだりと自然と表現技法を扱っている文章もみられまし た。かるたや絵本に触れる中で,日本語の韻に親しんでいるのですね。絵を小さくカラーコピーして,早速クラスで遊んでみました。お互いに作った絵札をほめ あったり,文章をおもしろがったりしながら大興奮でした。かるたの他にも,羽子板や年末お楽しみ会でサンタさんからもらった凧やコマでも遊びました。コマ 回しでは回せるお友だちも増え,お皿乗せや粘土板でのお引越し技を特訓しているお友だちもいました。
節分の日に向けて,鬼のお面の製作をしました。すみれ組では新聞紙を使って帽子型のお面を作りました。まずは形づくり。大きな新聞紙を床に広げ,折ってい きます。日頃から折り紙が大好きな子どもたち。手順をしっかりと聞いて折っていきました。絵具で色をつけた後,顔の表情つけをつけました。絵本に登場する 鬼たちの顔の表情,そして自分たちの色々な表情の眉・目・口の形を目でみたり,触ったりしながら表情を決める部分の形を研究し,それから画用紙で形を作っ ていきました。怒っている顔,笑っている顔,困っている顔,個性的な表情ができあがりました。はさみ,のりそしてクレヨンと製作でよく使う道具を駆使して 作り上げた鬼のお面。表情の豊かさと自由な発想を支える,道具を扱う力がしっかりと育っていることが感じ取れる作品となりました。
友だちと遊ぶ楽しさに気づき,お互いの思いを理解しながら遊べるようになってきたすみれ組さん。自由遊びの中でも友だちとイメージを共感しながら遊ぶ姿が 多く見受けられます。物の貸し借りの交渉,遊びの途中で必要なルールなどの決定も自分たちでうまく解決できるようになってきました。4月から繰り返し流 行ったレストランごっこでは,最初は店員役の子が出したい食べ物を出すという形でしたが,今ではメニューを自分たちで書いて注文をとったり,お皿に食べ物 をのせたり,そしてスプーンやフォークなど必要な食器も一緒に出すようになりました。サービス精神も満載です。字や数への興味,実生活そっくりに真似がで きるほどの観察力,周囲の人と気持ちよく生活できる生活習慣と,これからも遊びの中で身につけていってほしいと願っています。