HIMAWARI 2012 3
2月には幼児部で節分の集いを行いました。子ども達は作った自慢のお面と升を持って集まり、どうやって作ったのか、どこが難しかったのかと説明しながら作品を紹介しました。豆まきの時間には、現れた怖い鬼たちに圧倒されることなく、勇敢に立ち向かって豆を投げていました。年中さんの時は泣いてしまった子がいたことを懐かしく思い出します。
年長組では毎日の朝の会で、お当番さんが一言コメントを行っています。この時期のお題は「節分で追い出したい鬼は」でした。子ども達は自分の心の中にある弱いものを鬼に見立て、それを発表しました。「怒りんぼ鬼」、「泣き虫鬼」、「忘れんぼ鬼」など、まるで一年の抱負を言うかのように発表した子ども達。豆で心の鬼を追い出し、新しい気持ちでピカピカの一年生を迎えることでしょう。
3学期のお楽しみはスケート体験です。子ども達はこの日をとても楽しみにしていて、初日を30人1人も欠席することなく迎えることが出来ました。
施設で迎えてくれたスタッフは、リンクにあがったと同時に怖くて壁にしがみついていた子ども達に、丁寧に優しく指導を始めてくれました。「最初は壁の住人になって。そして徐々に壁から手を離すのよ」というスタッフのアドバイス通り、開始10分後には子ども達が次々と壁から手を離し、自分で滑っていました。子ども達の運動神経の良さに職員が驚かされた瞬間でした。施設の方は、毎回訪問する度に「みんなとてもお行儀がいいわね。」と声をかけてくださり、とても親切にしてくださいました。育英学園の子ども達のきちんとした挨拶や態度は、いつでもどこでも輝いています。
最後の大きな行事「卒園レストラン」は、子ども達の頑張りによって、大成功に終わりました。お世話になった方々へたくさんの感謝の思いを料理に込めた子ども達も、3月15日に無事に卒園の日を迎えることができました。30名の子ども達は、輝かしい笑顔と共にニューヨーク育英学園幼児部を巣立っていきました。この一年間、笑ったり泣いたり、時には喧嘩をしたりと、たくさんの思い出が出来ました。卒園しそれぞれの道へと歩んでいった子ども達ですが、ここで体験したものを糧に、これからも元気に頑張ってほしいと思います。卒園の日は、新しい未来へのはじめの一歩です。旅立ちに向かって力強い一歩を歩んだ子ども達の背中をいつまでも応援していきたいと思います。そしていつの日かまた、学園にその姿を見せにきてくれることを心待ちにしています。