ー育英サタデースクールマンハッタン校 ー
2026年1月10日、第3学期を迎えた育英サタデースクールマンハッタン校では、「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」という元気な声が校舎中に響き渡った。冬休みを終え、久しぶりに再会した友達と笑顔であいさつを交わす子ども達の姿で、校内は、明るく温かな雰囲気に包まれていた。
この日、中学部では全学年が一堂に会し、恒例の百人一首大会が開催された。この大会は、国語の授業で中学3年間を通して学ぶ百人一首の知識を実践に生かし、楽しみながら日本の伝統文化を学ぶことを目的としている。

「源平合戦」の形式で進行され、1~3年生までの混合グループに分かれ、源氏と平氏の二組で札の数を競い合った。「たくさん歌を覚えてきました!」と張り切っている生徒もおり、大会が始まる前から会場は賑やかな雰囲気であった。読み手の声が響くと、生徒たちは一斉に札に視線を落とし、最初の音を聞き逃すまいと身を乗り出して集中していた。「はい!」と声を上げて素早く手を伸ばして札を取る生徒、仲間の健闘に「今のすごい!」と声を掛ける生徒、そして狙っていた札を先に取られて悔しがる生徒の姿も見られ、教室は終始、熱気と笑顔にあふれていた。この大会を通して、生徒たちは古典に親しむだけでなく、学年を越えて協力し合う楽しさや、日本文化を共有する喜びを実感し、心に残る新年の行事となった。

育英サタデースクールでは、知識教育・体験教育・人間教育の三つを柱とした「ニューヨークならではの日本教育」を大切にしている。中学部では、国語をはじめとする教科学習を通して日本語の力を高めると同時に、行事や体験活動を通して、日本の文化や価値観を自分の言葉で理解し、考え、表現していくことを重視している。百人一首大会も、そうした学園の教育理念に基づき、学んだ知識を実際に使いながら、日本文化に親しむ機会として行われている。
「百人一首大会」をはじめ、一つ一つの経験が、日本語の理解を深めるとともに、日本文化を自分自身のものとして受け止め、将来につながる確かな力となっていくことが期待される。