音楽が育む「あきらめない心」と「豊かな感性」
2026年1月11日、フォートリー・ミュージックホールに、心地よい緊張感と美しい音色が響き渡った。ニューヨーク育英学園が放課後に開講しているNJ音楽教室による「音楽発表会」が開催され、ピアノや声楽を学ぶ子どもたちが、日頃の研鑽の成果を披露した。
全13曲からなるプログラムでは、ピアノ部門で初めて大舞台に挑む愛らしい演奏から、ショパンのワルツを堂々と弾きこなす本格的な演奏まで、幅広いレベルの発表が行われた。ヴォーカル部門では、ディズニーやジブリの名曲が会場を包み込み、さらに息の合ったボーカルアンサンブルが華やかなステージを演出した。

NJ音楽教室には、純粋に音楽を楽しみたい子どもから、コンクールやオーディションに挑戦する生徒まで、多様な目標を持つ子どもたちが通っている。一般的な音楽教室と比べても、指導内容や求められる完成度は高く、それぞれのレベルに応じて「一段上」を目指す環境が整えられているのが特徴だ。
指導にあたるアルマンツァー明子講師は 「大切なのは、正解を教えてもらうことではありません。自分で音を聴き、考え、工夫しながら“どうすればもっと良くなるか”を探し続ける力を育んでほしい」と話した。「どうすればこの曲を弾けるようになるだろう」「この表現は本当に自分が納得できるものだろうか」。失敗を繰り返し、 試行錯誤を重ねるそのプロセスこそが、将来、子どもたちが社会に出たとき、自ら課題を見つけ、乗り越えていくための確かな力につながっていく。

発表会の締めくくりには、武田学園長が登壇し、現代のデジタル社会との対比を交えながら「AIやテクノロジーによって、結果がすぐ手に入る時代だからこそ、音楽のように時間をかけて向き合う情操教育が、今まで以上に重要だと感じています。今日の生徒たちの姿は、私たちにとって何よりの誇りです」と語った。

便利さの対極にある、地道な努力の積み重ね。それは一見、遠回りに見えるかもしれない。しかし、自分の力で一歩ずつ階段を上り、壁を越えてきた出演者たちの表情は、達成感と揺るぎない自信に満ちていた。
音楽を通して育まれる、しなやかな心と、自ら考え工夫する力。そして、失敗を成功に変えていく力。 NY育英学園は、こうした学びこそが、デジタルネイティブ世代の子どもたちが自分らしく、力強く人生を歩んでいくための土台になると考えている。これからもNJ音楽教室を大切な教育の場の一つとして、一人ひとりの成長に寄り添い続けていきたい。