ニューヨーク育英インターナショナルスクール小学部では、毎年体育の授業の一環として2学期から3学期にかけて全7回にわたり、ハッケンサックのアイスハウスのリンクを貸し切って「スケート教室」を実施している。
ニューヨーカーにとって身近な冬のスポーツの一つであるアイススケートは、日本とは異なる季節の楽しみ方を知ると同時に、異文化を理解する入口ともなる。また、継続して取り組むことや挑戦することの大切さを学ぶ機会にもなる。

スケート教室は、習熟度に応じて4つのレベルに分かれて、経験豊富なプロの外部コーチと学校の教員が連携し、一人ひとりのレベルに合わせた指導が行われる。初めて氷の上に立つ子どもも、すでに滑走に慣れている子どもも、自分の課題に向き合いながら練習を重ねていった。氷という不安定な環境の中で、自分の体をコントロールし、転んでも立ち上がって再び挑戦する経験は、バランス感覚や体幹の発達だけでなく、「できなかったことが、できるようになる」過程そのものを学ぶ時間となっていた。

初心者クラスでは、まず安全な転び方や立ち上がり方から始め、マーチングや止まり方までを練習した。最初はドキドキしながら手すりにつかまって練習していた子どもたちも、少しずつ氷の感覚に慣れ、次々とできるようになり、初級クラスへと進んだ。初級ではスケーティングや後ろ向きの滑走に挑戦し、中級ではクロスオーバーを習得。さらに上級クラスでは、スピンにも挑戦するなど、それぞれのレベルに応じた技術を身につけた。
子どもたちからは、「最初は怖かったけれど、一人で滑れるようになって嬉しい」「転び方を教えてもらってから、安心して挑戦できるようになった」「すごく速く滑れた」といった声が聞かれた。

1月15日には毎年恒例の親子スケートが行われ、保護者もリンクに入り、子どもたちと一緒に練習を楽しんだ。家庭と学校が同じ体験を共有することで、子どもたちは「見てもらえる」「一緒に取り組める」喜びを感じ、「お母さんと一緒に滑れて楽しかった」「家でも練習の話ができた」と笑顔を見せていた。保護者からは「数回のレッスンで、ここまでできるようになるなんて、驚きました。」「転んだお友達を助けてあげたり、上級生が下級生に教えてあげたりしている姿を見て、アットホームな雰囲気に育英らしさを感じました。」といった声も聞かれた。
スケート教室は、技術の習得にとどまらず、「続けて取り組めばできるようになる」という確かな手応えを通して、当学園が大切にしている、「失敗を恐れずに挑戦する心」「助け合う心」を育てる大切な機会となった。