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NJキャンパス

教室を飛び出した理科の学び 、皆既日食を観測して

ニューヨーク育英インターナショナルスクール

ニューヨーク育英インターナショナルスクール全日制部門では、日本語と英語、それぞれの学びを明確に分けて学び、両者を意図的につなげる教育を行っている。月曜から木曜までは、日本語で日本の学習指導要領に基づいたカリキュラムで授業を進め、金曜日は「英語の日」として、担任を含むすべての教員がアメリカ人教師に代わり、一日を通して英語で学ぶ。このはっきりとした切り替えが、子どもたちの理解をより深いものにしている。

4月8日、北米大陸を横断する形で観測された皆既日食は、こうした両言語での学びが結びつく絶好の機会となった。ニュージャージーで皆既日食が見られるのは2017年以来7年ぶりとあって、この貴重な天体現象を体験しようと、全日制小学部では全校児童が校庭に集まり、太陽の満ち欠けの観測を行った。

事前に、月曜から木曜の日本語による理科の授業では、皆既日食が起こる仕組みについて学んでいた。一方、前の週の金曜日、「英語の日」のサイエンスクラスでは、アメリカ人教師の指導のもと、観測に使用するキットを子どもたち自身が手作りし、観察の方法について英語で学習を進めていた。

迎えた当日、子どもたちは校庭に出ると、「本当に暗くなってきた」「教科書で見た通りだ」と、日本語で学んだ内容と目の前の現象を結びつけながら、真剣な表情で空を見上げていた。観測では、金曜日の英語の日に準備した観察キットが活躍し、子どもたちは自分たちの手で太陽の欠けていく様子を確かめていった。事前に英語で学んだ手順や道具の使い方が、実際の観測の場面で自然と生かされていく様子が印象的だった。

「ちゃんと見えた」「キットを作っておいてよかった」と話す子どもたちの姿からは、準備と本番がつながる学びの手応えが感じられた。知識として理解していた内容が、実際の自然現象と重なることで、学びはより確かなものとなっていく。

天体の学習は、日本の小学校理科においても重要な単元の一つである。教室で日本語によって学んだ知識を、英語で行うサイエンスの時間で準備し、さらに実際の自然現象を通して確かめる。こうした段階的な学びの積み重ねにより、子どもたちの言語や知識の理解が一層深まると考えている。今回の皆既日食観測は、「なぜだろう」「もっと知りたい」という探究心を引き出すきっかけともなった。

このように、ニューヨーク育英インターナショナルスクール全日制部門では、日本語と英語の学びを混在させるのではなく、それぞれの時間を大切にしながら、体験を通して結びつけている。海外にあるからこそ実現できる学びが、ここにはある。