
2月7日、サタデースクールポートワシントン校にて、北米三菱商事会社社長の河手哲雄氏を迎え、社会科の特別授業が行われた。中学部・高等部の生徒30名が参加し、世界を舞台に活躍する仕事について、実体験を交えた話から学ぶ貴重な時間となった。
授業の冒頭では、三菱商事が展開する8つの事業分野が紹介された。エネルギーや資源、食料、インフラなど、普段は意識することの少ない領域が私たちの暮らしを支えていることを、具体例を交えながら分かりやすく解説。生徒たちはうなずきながら、真剣な表情で聞き入っていた。

また、米国における三菱商事の事業展開についても触れられ、当初は2拠点から始まったビジネスが、現在は、約30の拠点およびグループ会社へと拡大していることが紹介された。三菱商事が、日本とアメリカ、そして世界をつなぐ架け橋として重要な役割を果たしていることに、生徒たちは大きな関心を寄せていた。
続く質疑応答の時間には、生徒たちから将来の夢や進路に関する質問が数多く寄せられた。「将来、英語を使って世界で働くにはどうしたらいいか」という生徒の質問に対し、河手氏は、「英語が話せること以上に、初めて会う相手と会話を重ねて関係を築いていく力が大切です。相手の言葉や文化が分からなくても、相手を理解しようとする姿勢が求められます。海外で育っている皆さんは、すでにその力を自然と身につけています」と、力強い言葉で励ました。
そして、「将来、物理や心理学を学びたいと考えているが、商社の仕事でどのように活かされるのか」という質問に対し、「例えば、地下約3キロメートルの深さにあるガスを採掘するには物理の知識が不可欠です。心理学は、多くの人と関わりながら仕事を進める中で、相手の考えを理解し、納得してもらえる説明をするために大いに役立ちます」と回答。学びが実社会でどのように活かされるのかを、具体例とともに示した。

今回の特別授業は、生徒にとって、自らの将来の学びや働き方について考える貴重な機会となった。サタデースクールポートワシントン校では、学びと実社会との結びつきを体感できる機会を大切にしながら、生徒一人ひとりが将来を主体的に描いていけるような教育活動を推進していく。