SUMIRE 2009 2
2学期の始まりは、まだまだ夏真っ盛り。日焼けした子ども達は、太陽の子どもの如く、連日泥んこ遊びに精を出しました。砂場に水を入れ、川を作ったり、山にトンネルを掘ったり。スープ屋さんやコーヒー屋さんが繁盛しました。暑くなると、ホースで水を降らして「雨だ~」「雷も来た~」とはしゃいだり、虹を作って眺めたりもしました。虫探しも子ども達に人気の遊びです。園庭中を掘り返して、みみずやダンゴムシを捕まえては、友達に見せて回ります。初めは恐る恐るだったのが、触れる子も増えました。8~9月は、トンボの姿もよく見かけました。泥んこ遊びの後は、着替えが毎度大騒ぎですが、2学期の間にその着替えも上手になり、生活のほとんどのことを自分たちでできるようになった、頼もしい年中すみれ組です。
ぽかぽか陽気の秋の1日、農場へかぼちゃ狩りに出かけました。トラクターの荷台に干草をイス代わりに置いたヘイ・ライドに揺られ、農場へ上っていきます。紅葉した森やりんごの木々の間を抜け、視界が開けるとそこは、広大な広場に、一面のかぼちゃ。「自分で持てる、一番気に入ったかぼちゃ」を探しに、子ども達は一目散に駆け出しました。じっくりとかぼちゃに触れたり持ち上げたり。厳選を重ね、大事そうに(引きずりながら)これぞという1つを持ち帰りました。お弁当後、かぼちゃに思い思いの顔を描いたり、年少、年長組と合同でゲームをしたり、自然の中で存分に遊びました。後日、先生が選んだ1番大きいかぼちゃをくりぬいて、ハロウィン用のジャコランタンを作り、種(実に300個以上)は炒っておやつにいただきました。
学園祭では、絵本「どうぞのいす」を劇にして発表しました。練習、本番、その後も長らくお話の世界に入って楽しみました。クラスの皆で活動し、協力する楽しさも味わいました。キーワードの「どうぞ」の精神も生活に浸透して、相手を思いやったり、譲ったりする姿も多く見られるようになりました。劇には、子ども達の大好きな遊びや経験が盛り込みました。その1つ、秋に始めたクギ打ちは、数本の金づちを順番に使い、集中して両手を上手に使うことも、上手になってきました。年末のお楽しみに、木片に18本ものクギを丁寧に打って、クリスマスツリーを作りました。なかなか根気のいる作業でしたが、出来上がって満足そうな子ども達。1つひとつの経験を自信とし、3学期は進級に向けて、ますます力を蓄えてほしいと思います。