五月の頭、六年生たちはグランドの脇にある学級園でジャガイモの種芋を植えました。今年の四月五月は雨が多く、しかも大運動会や三泊四日の移動教室などの忙しいスケジュールをぬっての畑整備に植え込み作業となりました。お天気のいい日をねらい、一気に除草し新しい土を入れて整備し、種芋約二十個を植えました。
それから約一ヶ月半。学級園のジャガイモはすくすくと成長しています。そしてその葉はグランド越しに遠くからでも青々と見えるほどになり、白い花もつけました。その成長振りには六年生たちもびっくるするほど。休み時間には「ぼく、畑の草むしりをしたよ。」と報告する児童もいました。
そのジャガイモを利用して６年生は理科で｢日光と植物の育ち方｣を学ぶ実験も行いました。また、二学期には収穫し家庭科の調理実習にも生かす予定です。

六年生たちは、家庭科の調理実習でジャガイモ料理に挑戦しました。実はその理由が特別にありました。クラスでは、五月の頭に学級園にジャガイモを植えましたが、クラスメイトの一人が収穫前の一学期で日本へ帰国となりました。みんなで相談し、調理実習はジャガイモ料理と言うことになりました。買ったジャガイモでメニューはジャーマンポテトとじゃがバターのジャガイモ尽くし。三つの班に分かれ、塩コショウの味加減を工夫しました。お楽しみ会も兼ねていたので、前の晩にクラス分のゼリーやムースなどのデザートを用意した子もいました。一時間目から準備をしてお昼にはみんなで試食をしましたが、豪華な昼食にみんな大満足でした。
学級園のジャガイモの生長を追いながら、今回の実習の成功に自信をつけた６年生は次回のメニューも工夫しています。

五月十九日より二十二日にかけて三泊四日のワシントンDC近辺を探索した移動教室を体験した六年生達。その体験を一人ひとりが作文でまとめると同時に、印象に残った物や博物館などを選びガイドブック作りを行いました。みんなガイドブックならぬ資料集にしたいとインターネットなどを使い多くの情報を収集しました。読み手を意識することが課題のひとつでしたが、専門的なものにしたいという積極的な取り組みもみられました。調べていくうちにどんどんぺージが膨らんで中には十ページを超えるものもありました。移動教室中自分でとった写真も織り込んだり、好きなキャラクターを利用して解説させたりと、工夫しました。ボリュームが増えすぎて夏休み中に完成を持ち越した児童もいましたが、まさにオリジナルのガイドブック作りとなりました。