5th 2010 1
理科の学習に関連して、5年生はメダカの飼育を行います。 緑に囲まれた学園ですが、近隣でメダカが泳ぐ小川を探すのは大変で、アメリカにある生態研究所より五対のメダカを購入しました。メダカが到着したのは、4月後半。嬉々として迎えた5年生でしたが、毎日のえさやりはもちろん、水槽の掃除や水の入れ替えなど、それからの飼育が大変でした。水替えをしなかった週明けには、メダカが病気になって死ぬこともありました。
水草の陰に卵を発見したときは、大喜びでした。親が卵を食べないように別の水槽に移したものが孵らないこともありましたが、努力のかいあって赤ちゃんが誕生し、今では大きなもので一㎝くらいに成長しています。
毎朝登校時に一度は水槽を眺めてその様子に一喜一憂。小さな生き物の飼育の中で命の尊さも学んでいます。
5年生は、総合の学習で稲作をします。社会での稲作農業の学習を平行したことから、田植えまでの手順は教科書に沿って行いました。種籾を選別して発芽させ、苗に育て、田植え、そして水遣り。
田植えでは、どろに足が取られないように、汚れた靴下を重ねてそのまま水田に入りました。最初は足が吸い込まれるような感触に大騒ぎの5年生でしたが、腰をかがめて大汗をかきながら黙々と苗を植えました。
実は、一度田植えのすぐ後に例年になく寒い日が続いた週がありました。苗が根付かず、今の水田には2度目に育てた苗が植えられています。5年生は日直を中心に交代で水遣りと雑草とりを行いながら、農家の人々の苦労を体験しています。秋には美味しいお米が収穫できるでしょうか。楽しみです。
移動教室で五年生は、六年生と共にピューリタン最初の入植地プリマスを訪れました。
移動教室全体の目当ては、ピューリタンとネイティヴアメリカン、二つの異なる文化交流を探るというものでした。そのテーマに沿いつつ、お互いに共有する関心興味ごとに、三つの班に分かれ、学習を行いました。ピューリタン側からの視点で両者の交流による生活の変化を探る班、逆にネイティヴアメリカン側からの視点で探る班、そして両方の協力について探る班です。日曜参観では、それぞれの班毎に制作した新聞を用いて保護者の前で発表し、移動教室全体のまとめを行いました。
五年生にとっては、移動教室を通し、生活や学習など、六年生と共に過ごした時間が貴重でした。来年は、次の五年生を引っ張っていけるような六年生に成長してくれることでしょう。