3rd 2011 3
3年生による長縄の過去最高記録は,2009年度に塗り替えられた現5年生による266回でした。この記録を目標として練習に取り組んできた子ども達は,練習当初100回が精一杯の状況でした。そこからが3年生の素晴らしいところです。猛特訓を始めることにしました。目標回数が100回から150回,そして200回とどんどん増えていきました。子ども達も3分間で200回を超えて跳ぶことが出来るようになってくると,ついには過去最高記録の266回も練習中に超え始めました。本番当日,緊張のために出だしは躓いたものの,その1分後,見事に集中しはじめた子ども達は,どんどん回数を重ねていき気づいた時にはタイムアップ。そして,結果は266回。最高記録こそ塗り替えることは出来なかったものの,努力の大切さを身にしみて感じた最高の思い出となりました。
今までお世話になった6年生を送り出すために,子ども達自身が考え出したおもてなしは,お笑い寸劇でした。その内容は,研究者に扮した3年生の子ども達が,6年生を研究し,今まで秘密にされていた事をどんどん暴いていくというものです。過去の卒業文集をかき集め,それらを元に徹底的に6年生を調べあげた作品です。実際3年生の子ども達に劇の出来栄えを聞いてみると,「100点満点」と言うほどの自信作となりました。他のクラスのたくさんの子ども達から「面白かった。」という声をかけられ,努力した甲斐もあったと感じていたようです。一方懐かしい自分の秘密を「研究」で暴かれた6年生も,かわいい3年生だからと笑顔で許してくれました。6年生に最後の「ありがとう」をしっかりと伝えることが出来ました。
3学期は,国語の授業で意外に知られていないかるたの歴史や成り立ちについて学習しました。今まで知らなかったかるたの秘密について知ると,自分たちのオリジナルカルタを作らないわけにはいかないと俄然気合の入った3年生。カルタの読み札はというと,3年生の懐かしい思い出の数々が言葉で綴られています。頑張った思い出も,悔しかった思い出も,面白かった思い出もすべて子ども達自身が考え,文にして表現しました。もちろん読み札に彩られている素敵な絵も,子ども達自身の手によるものです。最後に,出来上がったかるたとじっくり向き合い,しっかりと学べた(遊べた?)子ども達の感想はというと,「自分たちで作ったカルタだから,自分で作ったカルタにだけは強いんですよ。」とのこと。さすがに絵札の模様を覚えるのは難しかったようですが,一言目ですぐに機敏な動きを見せる子ども達に,大人も完敗の予感です。