社会科の「工場で働く人々」の学習をするため，ニュージャージ州にあるハウスフーズ工場に行ってきました。実際に工場内部へ立ち入るとあって，作業されている方々と同様，厳しい衛生管理をクリアするため，白衣とヘアキャップを着用し，そしてシューズキャップを履き，工場内部を見学してきました。豆腐一つを作り出すために整然と並べられている十数以上の機械の数に子ども達は相当驚いていました。また，たくさんの機械を導入したと言えども，その機械の数だけ操作する人の手が必要であることを知り，完全に機械だけで作業することが難しいことを知り，新鮮な発見をしたようです。まとめ学習として行なった「新聞作り」では，大きな壁新聞を作り，現2年生へ発表することで「社会科」について一足先に2年生へ教えることが出来ました。

今年もお世話になった6年生との悲しいお別れの時期となり，自分達で考えたコメディーショーで卒業生を楽しく中学校へ送り出すことにしました。お笑いのタイトルは，旬のテーマ「中学受験」。ただ，中学受験と言っても，皆さんが想像するような厳格なものではなく，子ども達が考えたおもしろさのたくさん詰まった不思議な中学受験です。例えば，漫画を読んでいて入試に遅刻する子どもがいたり，授業中に立ち上がってこっそりと「だるまさんが転んだ」をする子どももいたり，そうかと思えば，試験中に紙飛行機を飛ばし，試験官から注意を受けると「ＪＦＫから飛んできました。」と返答したりと，子ども達が子ども達のために考えたコメディーショーは，多くの笑いを誘い，「続編」を期待されるほどの素晴らしい完成度でした。

3学期は，国語の授業で意外に知られていないかるたの歴史や成り立ちについて学習しました。それと同じく，社会科では郷土かるたの存在を知り，国語科の学習と合わせて，オリジナル郷土かるた作りに挑戦することにしました。テーマは，もちろん「ニューヨーク・ニュージャージー州」です。最後には，かるたをいろいろな色で彩り，世界で一つだけのオリジナルかるたを完成することが出来ました。早速オリジナルかるたでかるた取りをした子どもたちの感想はと言いますと，郷土かるただとなじみ深い札がたくさんあるので，札を取る手が普通のかるたより速く反応するとのことでした。社会科学習の最後として，アメリカで生活する日本人が地域に根ざした有意義な学習を行なうことが出来ました。