6年生を送る会のために，3年生は「マジックショー」を開こうと決めました。マジックを披露したい4名の魔法使い達。そんな魔法使いを，他のみんなが種明かしをしながらやっつけていくというストーリー。まずは，水を氷に一瞬で凍らせてしまう魔法使い。次に，鉛筆が入るはずのない5円玉の穴に，見事に鉛筆を突き刺してしまう魔法使い。そして最後は，手の中の物を一瞬で消してしまう二人の魔法使い。そんな様々な魔法使いを，いとも簡単に，次々とやっつけていく中学生に扮した3年生達。マジックショーとその裏側を同時に見られる機会はなかなかないということもあり，マジックショーを見ていた6年生だけではなく，全学年からの大きな笑い声と拍手で沸いた大成功のショーとなりました。

NY育英学園の6年生との最後の交流会になりつつある卒業前の昼食会。今年も6年生を教室に迎え，6年生を囲んで一緒にお昼ご飯を食べました。今年の6年生と言えば学園祭でもそうでしたが合唱が大得意。今回の昼食会でも3年生のために，お昼ご飯の前に歌を披露してくれました。教室一杯に広がる6年生の本気の歌声は迫力があり，聞いている3年生全員の胸に響いたようです。普段は一緒に遊んでくれる心優しい6年生。面白いことや冗談もたくさんいってくれる6年生が，目の前で真剣な表情で歌っている様子は，3年生の心にもしっかりと焼き付かれたようです。その後の6年生は，「いつもの」6年生にすっかり逆戻り。こんなに優しい6年生を見て，今の3年生達がどのような6年生になっていくのか今からとても楽しみです。

3年生の子ども達にとってとても楽しみにしている行事の一つが幼小交流です。子ども達にどうしてそんなに幼小交流が好きなのかと尋ねると，子ども達から帰って来る答えは，予想通り「かわいい」が大半を占めています。しかし，そんな中輝く第二位に頻繁に登場するのは「昔の自分が懐かしいから」という答え。3年生にして昔の自分を振り返り，思い出していること自体が意外ですが，子ども達にとっては昔の自分に戻れるような気がしてほっとするようです。そんな「大人になった」子ども達，最後の椅子取りでは，幼児部の子ども達を抱っこしてあげ，一緒に椅子に座る姿はほほえましく，子ども達の優しさがみなぎっていました。幼小交流の積み重ね，年に数回の行事ではあるものの，子ども達の成長にとっては大きな役割を果たしているに違いありません。