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藤田 和香子 (ふじた わかこ) 先生

Wakako Fujita

教職員インタビュー

プロフィール

藤田 和香子先生

秋田県生まれ。
幼少期は運動が得意ではなかったが、毎シーズン両親に連れられて行ったスキーのナイターを通じ、「時間をかければ何事もできるようになる」と実感する。
大学では小学校教育を専攻し、英語科ESLの早期導入が小学生の学習意欲に与える効果を研究。卒業後、横浜市と神戸市の小学校で勤務した。
大人になってからは登山、マラソン、ヒップホップダンス、国内外の一人旅など、挑戦と発見を楽しむ生活を続けている。
ニューヨーク育英学園に勤めるようになってからは、子どもの頃に少し憧れていたアイススケートを始める機会に恵まれた。日本ではなかなか触れる機会のなかったスポーツだが、NYでは授業や地域の環境を通じて身近になり、自らも楽しめるようになったことを幸運に感じている。
サッカーに打ち込む息子と、バレエを習う娘の成長を日々見守りながら、教育者としても母としても多彩な経験を積み重ねている最中。

<学園での担当>
・育英サタデースクールニュージャージー校理科専科、小学部第5学年担任、中学部部長(2020年12月~現在)
・NY育英インターナショナルスクール小学部2024度第5学年担任、2025度第4学年担任兼部長補佐(2024年4月~現在)

これまでの職歴や経験について教えてください。

 日本の小学校で7年間担任を務め、3年間専科教員として、さらに学童支援員も経験しました。特別支援学級の担任もしており、その中で「言葉だけでなく、目で見せる」「実際にやってみせる」など、子ども一人ひとりに合わせた指示の工夫を学びました。これは、言語の壁を越えても確実に伝える方法を考える力となり、今の教育にも大きく役立っています。
 
 また、自身の子育てをきっかけに幼児教育も学び、その知識は小学部での指導にも活かされています。特に、第一言語での言葉の指示を理解し、その通りに行動できる力は、その後の成長に深く関わると感じています。
 
 私の教育観の土台には、子ども時代のガールスカウトでの経験があります。毎年の野外活動やスキー合宿を通して、学校の勉強以外の多くの学びを得ました。横浜市で勤務していた教員時代には、小学生を引率して登山の体験学習を行い、それがきっかけで登山がライフワークとなりました。神戸市では小学生向け登山教室でボランティアをし、百名山登頂を目指す中でマラソンやトレイルランニングにも挑戦し、47都道府県すべてを訪れています。こうした自然体験や多様な活動で培った視点も、現在の教育現場での指導に生きています。

ライフワークとなった登山@駒ヶ岳にて

 

 

子どもの頃の夢は何でしたか?

 中学生のときにミネソタ州へホームステイをし、韓国の姉妹都市にも交流訪問しました。高校生の夏休みには、県の語学研修で再びアメリカを訪れました。こうした経験が、英語学習への大きな動機づけになりました。
 
 当時は「英語を使って人とコミュニケーションをとる仕事に就きたいな」と、ぼんやり思っていました。その後、子どもの成長をサポートすることが好きだと気づき、小学校教諭を目指すようになりました。
 
 また、漠然とですが「いつか違う国で生活してみたい」という思いも、その頃から心の中にありました。

 

現在のNY育英学園での役割は何ですか? またニューヨークで教えることの魅力や難しさについてどうお考えですか?

 現在、インターナショナルスクール小学部で4年生の担任と部長補佐を務めています。また、サタデースクールNJ校の中学部部長も担当しています。
 
 ニューヨークで教える魅力の一つは、日本語と英語という二つの言語を同時に学ぶ面白さを間近で感じられることです。子どもたちは多様なバックグラウンドを持っており、毎日の交流の中で新しい発見があり、とても刺激的です。一人ひとりと真剣に向き合い、全力で応援することを大切にしています。
 
 また、ニューヨークという立地を活かし、移動教室ではワシントンD.C.やデラウェア、スキーやレイクグリーリーに行くなど、日本ではなかなかできない活動が可能です。現地校にはほとんど移動教室の文化がありませんが、NY育英学園では事前に訪問先や建物について学習してから行くため、学びが深まります。日本の修学旅行が1泊程度であるのに対し、NY育英学園は移動教室でも3泊4日など長く滞在し、公立・私立それぞれの良い点を取り入れた独自のプログラムになっています。
 
 教える立場としては、日本語で説明しても理解が難しい場合、なぜ分からないのかを知るために子どもとの対話を重ねます。一般的には難しいとされるこのプロセスも、私にとっては子どもと心を通わせる楽しい時間です。日本人コミュニティの中で、週に1回しか会わなくても同じ言語を話す仲間同士が近い距離感を築けることも、この仕事の魅力だと思います。

 

教育において大切にしていることは何ですか?

 諦めないで、続けて、頑張る。
 
 学習でもスポーツでもそうですが、わたくし自身、習熟に非常に時間がかかるタイプの子どもでした。掛け算九九の暗唱テスト合格は、最後から数えて3人目でした。初めはできなくても、家族や先生方に支援してもらい、自信をつけ、色々なことを達成してきました。
 
 イギリスの元首相マーガレット・サッチャーの言葉です。
「考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる」

 

子ども達や保護者へのメッセージをお願いします

 勉強も、英語も、スポーツも、楽しいよ!!!
 
 大人になるまで、何か頑張った経験が、運命をつくります。たくさん経験して、自分の得意なこと、自分の好きなことを見つけてほしいです。

NYインターナショナルスクール小学部のスケート教室 NY育英宿泊スキー教室

 

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