2009-3 6th Grade Class
ニューヨークのマンハッタンにあるメトロポリタン美術館では、「アート・オブ・サムライ」展が開催されました。日本でもなかなか見ることのできない貴重な武具を紹介するこの展覧会を、六年生は五年生と共に鑑賞しました。
六年生社会では日本の古代から現代までの大きな歴史の流れを学びます。アメリカでは日本の歴史的遺物の実物に触れる機会はどうしても少なくなります。でも美術館では、天下統一の道を築いた三人の武将ゆかりの陣羽織や兜などの武具を間近に見ることができました。中には銃弾のあとが残るよろいまであり、児童たちは「これは火縄銃の跡かなあ。」とか「まるで戦の様子が目に浮かんでくるよう。」といった感想を漏らしていました。
六年生にとっては、日本の歴史を振り返りつつ五年生との交流も図ることのできた贅沢な時間でした。
理科「体の仕組み」に関連した学習のまとめとして六年生は魚の解剖を行いました。
実際の生き物を扱うわけですから魚の命の大切さも踏まえて丁寧に扱うことを事前に確認しました。魚の生臭いような臭いを嫌がるのではと心配しましたが、嫌がるどころかみんな真剣な面持ちで関心をもって解剖に取り組むことができました。解剖用のナイフも器用に扱いながら「心臓」「えら」「食道」「腸」「肝臓」など主要な臓器の位置を確認しました。「ああ、これかあ。」「えっ、これなの。」と図版を見比べながらひとつひとつ観察しました。
ペットに金魚を飼っている児童は「ごめんよ。」とつぶやきながら解剖を行っていました。命の尊さを改めて感じながら生き物の体の神秘にも触れた時間となりました。
卒業生がお世話になった先生方へ感謝の気持ちを込めて昼食をプレゼントする卒業レストランは、卒業を間近に控えた六年生たちの恒例の行事です。今年のメニューは「うどん」に決定し、六年生たちは準備を進めていました。
ところが、実施直前に、降雪のため学園が臨時休校になりました。それでもさすが六年生。休み明けには事前の話し合いで用意分担していた材料をしっかりとそろえて持ってきました。そして計画通りレストラン開業の手はずを整えることができました。
前日はだしなどの仕込み。そして開店当日は五人で役割分担をしてくるくるとよく働き、お代わりも含めて約七、八十食分のうどん玉を給仕しました。「おいしい。」といって食べてくださる先生方の姿に、またひとつ気持ちを卒業へと向けた六年生でした。