2nd 2010 4
高峰譲吉博士の学習中,過去に作られた薬の中で現在でも残り続けている3種類の薬の内,2種類を日本人である高峰譲吉が作ったものであるということを知り,とても衝撃的だったようです。そんな高峰博士本人がたくさんのお金を使ってニューヨークに移築した松楓殿はとても不思議な存在で,見学に行く日を今か今かと毎日楽しみに待っていました。そして,一生懸命調べ学習に励み,なんのために高峰博士が移築したのかを知り,その志の深さに感動していました。また,これほど大きな日本風の建物がニューヨークに存在する事を知り,巨大な日本式建築物の素晴らしさに圧倒されたようです。実際に松楓殿を見学してみると,素晴らしい色鮮やかな数々の絵に迎え入れられ,松楓殿の庭一面に広がった杉苔のふんわりとした感触をしっかりと踏みしめながら高峰譲吉が夢見た様々な思いにふけっていました。
ニューヨーク市に眠る偉大な科学者,野口英世・高峰譲吉両博士の足跡を調べるためにウッドローン墓地へ校外学習に出かけてきました。
ウッドローン墓地ディレクター,ブライアン博士の案内の下散策すると,まずはウッドローン墓地の広大な敷地に驚きました。そして,きれいに整理され,様々な木々が植えられている墓地内は,日本のお墓の雰囲気と感じるものがだいぶ違うようで,お墓が怖いと想像していた子ども達にとってはとても意外だったようです。また,野口英世博士のおにぎり形のお墓や高峰譲吉博士の富士山のきれいなステンドグラスに彩られた廟の美しさや自由さに大変驚いていました。
ブライアン氏からタイタニックにまつわるウッドローン墓地の噂話も聞き,有名な映画「タイタニック」を見る目も少し変わったようです。
4年生では,校外学習のまとめ学習として,「高峰譲吉」の本を作り,もっと多くの人に高峰博士の素晴らしい業績を伝えたいと奮闘中です。今回は,学校にある資料だけではなく,一人一台のパソコンを使いながら,インターネットを使っての調べ学習にも取り組んでいます。初めてのパソコンにとても苦労していますが,ワードを使っての文章作成,インターネットの検索方法等々,国語科や社会科の学習を組み合わせだけではなく,その中に情報教育も取り入れ,総合的な学習を行い,子ども達はとても楽しく学習しています。そして,出来上がってきた内容も何度も何度も子ども達自身の手で辞書を片手に推敲され,読者に分かりやすい内容となっています。みなさんのお目にかかる日はもうすぐそこまで来ているようです。