4th 2011 1
算数では,「角の大きさ」の学習をしました。角度の概念は,三角形や四角形といった形の区別とも異なり,図形に関連した学習の中でもより抽象的な概念です。4年生達は,新しい定規,分度器の使い方を知り,いろいろな角度を実際に測定していく中で,角度についての理解を深めました。学習のまとめには,教科書付録の坂道分度器を作りました。そして,学園の中の様々な角度を探して,角度を測定しました。廊下や階段の手すり,そして裏庭にある滑り台などの遊具の中にいろいろな角度を見つけることができました。坂道分度器は,その日持ち帰り,家の中の角度を発見して測定するよう促したところ,なんとペットの猫の背中の丸みに注目して角度を測定した児童がいました。子ども達の自由な視点に感心させられました。
6月1日から3日にかけて,ニュージャージ州の最南端にあるケープメイに2泊3日の宿泊学習に行きました。ケープメイは,デラウエア湾と大西洋に囲まれた町で,内海にあたるデラウエア湾沿いは,波が静かでカブトガニの生息地として有名です。この季節,カブトガニは産卵の最盛期を迎えます。また,その卵は, 渡りの途中の鳥達にとって,貴重な栄養源となるために,様々な鳥が飛来します。実はこの期間,自然や動物保護のためにデラウエア湾沿いの海岸は,釣りはもちろん,立ち入りも制限されます。今回の宿泊学習では,地元で保護活動を行なっている動物学者アマンダ・デイさんに特別に同行していただき,産卵のために海岸に訪れた多くのカブトガニを観察する貴重な体験ができました。4年生達にとっては,自然の摂理にも触れた3日間でした。
宿泊学習から帰って,1週間,4年生達は,自分達の関心ごとに分かれて3つの班に別れ,観察したこと,調べたこと,そして感じたことなどを盛り込んで新聞にまとめました。一つ目の班は,ケープメイや,デラウエア湾をフェリーで越えて訪れたスズキファームなどの土地に関連した内容でまとめた「ケープメイキッズ」班。二つ目の班は,主にカブトガニの生長に関してまとめた「カブトガ二Z」班。3つ目の班は,渡り鳥を中心に,カブトガ二との関連も調べた「スカイ」班。新聞作りは,3年生でも体験していますが,限られた時間の中で,内容を絞り,まとめ上げることも課題の一つでした。宿泊学習中に自分達で撮影した写真も盛り込み,それぞれの班が,期日内に完成させました。その発表は,日曜参観で保護者の方々の前で発表しました。