ニュージャージー州最南端のケープメイからフェリーに乗ってデラウェア州のルイスへ渡りました。幸運なことにその横を優雅に泳ぐクジラや，数頭のイルカの姿も目の当たりにすることができました。そして，いよいよ，カブトガニの観察へ。見渡す限り海岸一面のカブトガニ。海岸では，研究者からカブトガニについての説明を聞き，産卵後のカブトガニの様子やタグ付け作業，砂の中に産み付けられた卵を実際に手に取って見る等，保護活動の貴重な体験をすることができました。最終日には，ドーバー市内の史跡公園を訪れ，アメリカ東部入植時代の家屋や旧裁判所を見学しました。そこでは，約３００年前における庶民の生活について，当時の衣装で語るガイドさんから，説明を聞くことが出来ました。

　幼児部と小学部の昼食交流会が行なわれました。年間を通して，小学部の児童が幼児部の各クラスを訪れ，子ども達同士の交流を深めています。４年生は，年少さくら組に行きました。４月に入園したばかりの，かわいいさくら組の子ども達との交流昼食会は，４年生の楽しみにしている活動の一つです。理科の実験で作ったモーターカーを持参し，１学期最初の交流から楽しませることを楽しむ４年生の姿がありました。一緒にお話したり，準備や片付けのお世話をしたりしました。昼食後は，一緒に歌やダンスをしました。今後も学期に一回ずつ交流会が予定されています。幼児部から小学部が同じ校舎で，共に学ぶニューヨーク育英学園の素晴らしい活動です。

　４月に同市内にある消防署を訪れました。今回の訪問の目的は，「火事から暮らしを守る社会の役割」について学習をするためでした。消防士の日常の役割や仕事ぶりについて学んだ後，火災や災害の現場で使う様々な装具や道具を実際に触ったりかぶったり等，貴重な体験をすることができました。その中でも，子ども達を強く驚かせたことは，建物に入る前に各所の温度を確認し，全体的な状況をすぐに把握することができる，赤外線サーマルカメラ。交通事故や災害時にも車や建物の間に閉じ込められてしまった人々を確認したり，火災時に建物内部の人命救助にも使うものです。一人ひとりカメラをのぞきこみ，少し消防士になった気分の子どもたち。社会科の学習だけでなく，地域社会に対する関心を高めることができた有意義な一日となりました。