2020-2 3rd Grade Class
「ひとうつ,ふたあつ,みいっつ…。」と,運動場の片隅から声が聞こえてきました。みんな下を向いて何かを数えているようです。シロツメクサか?それとも蜂の数?と思いきや,影を見つめています。どうやら,国語科で学習した『ちいちゃんのかげおくり』のかげおくりを実際に試しているようです。初めは女の子の数人が始めたことでしたが,他の子たちもやってみたくなったようで,いつの間にか長い一列になっていました。10数えて,パッと顔をあげると,口々に『見えたー!』『できたー!』という声。
秋空に,3年生のかげが浮かび上がったようです。「先生もやってー!」と言われてやってみましたが,この日は丸付けに追われ,ベンチに座って丸付けをした態勢で見上げたため,不思議な形になってしまいました。晴天に恵まれた秋の一コマでした
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休み時間,子ども達と一緒に運動場に行くと,赤く染まった葉っぱを持ってきて「先生,これあげる!」と言われ,「ありがとう。」と言って受け取ります。お礼を言いつつも,なぜ,くれたのだろうかと考えてみると,子ども達が秋を感じたことを報告しにきてくれたのかなぁと考えたり,あるいは,ただの遊びなのかなぁと考えたりしました。
その赤く染まった葉のように,秋らしさを感じるような季節になってきました。そんな中,松前先生の俳句の授業が行われました。NY育英学園では,短歌・俳句の専門の松前先生が1~2か月に1回授業をしてくれます。普段にぎやかな子ども達も,この時間は十七音の言葉を探すのに自然と口を閉じ,四季への思いをめぐらせています
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2学期もあとわずかになってきました。そして,2020年も,もうすぐ終わってしまいます。そこで,2020年の登校最終日に,「よいお年をパーティー」を開くことにしました。4月から12月までのおよそ8か月。子ども達の主体性は,どんどん成長してきたように感じます。そこで,今度の「よいお年をパーティー」では,子ども達に全てを任せてみることにしました。どんなことを,どんな風にするのか,たくさん考えて実行してもらいたいです。まずは,リーダー決めを行いました。多くの子が意欲的にリーダーへ立候補してくれました。リーダーになりたかったけど,なれなかった子もいましたが,「やりたい!」という気持ちをたくさんの子が持っていてくれて嬉しかったです。