2020-2 6th Grade Class
今年度は、例年1学期に開催される運動会に代わり、「NY育英オリンピック2020」と題して、複数日に渡り各学年が赤白に分かれて競い合う「オリンピック型」行事が行われました。6年生は、競技の発案から日程組み、そして競技当日の音響、カメラマン、応援団、実況まで、すべての運営を担当しました。小学部全体で集まることができないことを考慮し、開会式と閉会式はGoogle Meetを繋いで実施。6年生の発案から、炎を合成して聖火ランの様子を動画にしたり、得点発表の際には6年生自身がグリーンスクリーンの中に入り、合成した背景に入り込んだ演出をしたりするなど、コンピューターの技術をフルに活用した大会となりました。様々な制限があった中ですが、できないことよりもできることに目を向け、前向きに取り組んだ6年生。最後までやり遂げた彼らに大きな拍手を送りたいと思います。
今年の学園祭では、6年生による「終わりの言葉」として、書道パフォーマンスに取り組みました。用意されたのは、約2.5m四方の1枚の黒いボードと金のインク。通常の書写の授業や書き初め大会では、ここまでの大きさの文字を書いたことはありません。6年生が相談し、書くことに決めた文字は「繋」。今年は新型コロナウイルスの影響で、4月から8月はオンライン授業という形で、友達とはインターネットを通して繋がりました。そして3月の卒業を控え、学園の伝統と誇りを下級生に繋げていきたい。そんな2つの想いを込め、この字を選びました。教室では、ソーシャルディスタンスを取りながら、水を使って練習しました。当日はモップを改造して作った大きな筆を真剣に運び、6人で繋いで書いた「繋」の字は、堂々と輝いているように見えました。
理科「水溶液の性質」の実験では、5種類の水溶液を用意し、リトマス紙を使って「酸性・中性・アルカリ性」に分類する方法を学習しました。どの児童も大好きな理科の実験ですが、全面オンライン授業だった1学期には、画面上でしか観察を行えませんでした。9月から登校が再開し、子どもたちは実際に触ったり、におったり、五感を存分に使い、実験ができる喜びを感じています。実験前には必ず予想を立てます。おおまかに「すっぱいものは酸性、苦いものはアルカリ性」という話になると、「アンモニア水や塩酸は味を確かめられないから難しいね」「食塩水はしょっぱいから酸性かな?」などという声が上がりました。手袋、ゴーグルをつけて用意万全。それぞれの水溶液を一滴、赤リトマス紙と青リトマス紙に落とし、色の変化を見た6年生は、「食塩水は中性だった!」と驚きの声をあげていました。