2021-2 6th Grade Class
今年の学園祭では、6年生による「終わりの言葉」として、全身の影を映して表現する、影絵パフォーマンスを行いました。事前学習に、プロとして活躍するシャドーパフォーマンス集団の演技をいくつか動画で視聴。影で次々と登場する動物や建物に、子ども達は「人間が幕の後ろにいるとは考えられない。」と感嘆の声を上げました。たった7人で取り組むことになる本学級のテーマは、「成長」。冒頭では、土から出る小さな芽を少年が発見するところから始まり、最後には1本の大きな花を咲かせるというストーリーです。全ての明かりを消し、真っ暗になった会場では、6年生の保護者、そして教員一同が固唾を飲んで見守ります。言葉を使わず、全身の影だけで見事に表現し切った6年生。コロナ禍で、通常の実施とはならなかった学園祭でも、これまでの伝統をしっかり受け継ぎ、6年生らしい堂々たる演技で学園祭の幕を閉じました。
理科「水溶液の性質」の学習を始めた6年生は、目の前に並んだ無色透明の液体をじっと観察しています。食塩水、石灰水、アンモニア水、塩酸、炭酸水。どのビーカーにそれぞれの液体が入っているのかを考えるという課題です。泡が見えるもの、底に粉のような個体が見えるもの、においのきついものなど、実験用ゴーグルを装着した6年生は、次々に気づいたことを発表します。次はそれぞれの液体を熱してみて、溶けているものを取り出すことにした6年生。個体が出てくるであろう液体は食塩水だけ、という予想を立てましたが、あれれ……。2つの液体から白い個体が出てきて、ますます混乱する学級でした。実際に触ったり、におったり、五感を存分に使う実験は理科の醍醐味で、子ども達はいつも楽しみにしています。実験前には必ず予想を立て、結果を楽しみに実験を行う姿が見られます。実体験を大切に、これからもより理解を深める学習をしていきます。
新型コロナウイルスの影響で、一時中断していた委員会活動。第2学期より、学年を混在せず、4・5・6年生がそれぞれの委員会を担当して、活動を再開することになりました。12月で委員会を卒業する6年生は、行事委員会の最後の仕事として、1~5年生が参加できる「宝探し大会」を計画。自分たちでルールを決め、運営をしました。実際に大会を運営する中で、「思ったよりも上手くいかなかった」と感じるところが少なからず出てきます。それに対する解決策に意見が割れ、衝突することもありました。これこそが、「子ども主体」である委員会の最も大事なところです。失敗しても、みんなで話し合い、解決・改善する。このような体験を繰り返すことで、子ども達は成長します。まだまだ制限がある中での行事企画はより難しかったと思いますが、6年生にとっても、下級生にとっても、楽しい時間となったことでしょう。