３学期に、１年生は、国語で手紙を書くこと、道徳で自分のよさに気付くこと、生活科で成長への願いをもつことを同時に学習していました。そこで、参観日には『しょうらいのゆめシート』に自分の気付きや願い、希望を書き込み、発表することにしました。スポーツ選手になりたいこと、ダンサーとして活躍したいこと、お店屋さんで仕事がしたいと思っていることなど、様々な夢と気持ちを発表しました。参観に来られていた一人のお母さんが、子どもの頃、ガソリンスタンドで働いてみたかったけれども、そのお仕事をすることは結局なかったことを話してくださいました。夢や希望は叶わなかったり、変わったりするかもしれないことに気付かされました。最後には、それでも夢をもち、希望を叶えるために頑張りたいと全員で話しました。

　１年生の多くにとって、スケートは初めて。できるかどうか不安な気持ちがあったり、氷上で転ぶことを怖がる子も少なくありませんでした。１回目、恐る恐るリンクに入り、手で壁に縛りつくような姿勢で、スケート靴を履いた足を動かすこともできない子もいました。それが、２回、３回と練習を重ねていくと、壁から手を放したり、足を左右順に動かして滑ったり、中にはリンクの端から端まで気持ちよくスイスイと滑ることができるようになる子も出てきました。転ばないように慎重だった子も、何度転ぼうが立ち上がっては転びを繰り返していた子も、教室前に経験があって元々滑るのが得意だった子も、１年生全員が、最終の５回目には、「終わりたくない。」、「もっとスケートがしたい。」、「来年が今からすごく楽しみ。」という気持ちになりました。

　小学部全員で6年生を送る会をしました。１年生は、出し物に「YMCAダンス」を選び、「６年生が楽しい気持ちになってほしいね。」、「一緒に踊ってくれるかな？」、「６年生以外の子にも楽しんでもらいたい。」などと話しながら練習を重ねました。卒業をお祝いする気持ち、これまでお世話になったことへの感謝の気持ち、そして今後の活躍を願う気持ちをメッセージも６年生に伝えることにもしました。当日は、学園祭用に揃えた赤のTシャツを着て披露しました。６年生は、１年生が踊る間、手拍子をして体を揺らし、笑顔で楽しそうに観てくれていました。そして、メッセージを伝えた後には、大きな拍手をしてくれました。６年生が喜んでくれたことがとても嬉しく、練習してきた成果を出せたことにも満足する経験になりました。