新年の最初の活動は、餅つきです。
餅つき大会が始まると、今年一年の願いを込めて、全校でお餅をつきました。６年生は、この日のために会の進行とクイズを準備して、当日もみんなを盛り上げました。各クラスで行った福笑いもみんな楽しんでくれたようです。餅つきの時には低学年のサポートにも入ります。つきたてのお餅は、４・５年生がきな粉、あんこ、醤油で味付けをしてお皿に盛っていきました。仕事を終えてお餅をほおばりながら、これまでのこと、そして残りわずかとなった育英生活のことを考えました。３月には、ニューヨーク育英学園を卒業し、４月からはいよいよ中学生です。これまでのリーダーとしての多くの経験を自信に変えて、３月の卒業を迎えます。

　育英学園の名物行事「卒業レストラン」では、卒業を控えた６年生がお世話になった先生方や下級生へ、感謝の気持ちを込めて昼食をプレゼントします。今年のメニューは「牛丼とピーチゼリー」。環境問題やSDGsについて勉強してきた６年生たちは、フードロス削減を進めるため、ピーチゼリーは牛丼を完食した人へのプレゼントとしました。
　前日は食材のカットやピーチゼリーなどの仕込み。そして開店当日は会場設営から接客迄２人でよく働き、約60人分の料理を給仕しました。保護者の方にもお手伝い頂きながら、力を合わせて運営した一日限りの卒業レストラン。「おいしい」といって食べてくださる先生方の姿に、またひとつ気持ちを卒業へと向けた６年生でした。

　３月８日は卒業式。２人の６年生がニューヨーク育英学園を旅立ちました。２人はそれぞれ、１才と４才の頃からニューヨーク育英学園に通い続けてきました。これからは慣れ親しんだ学び舎をはなれ、それぞれの学校へと進学していきます。この一年間、行事のたびにたった２人で何役も担当をして、小学部全体をひっぱってくれました。大変なことも多かったかと思いますが、２人で協力して見事にやり遂げてきました。その雄姿は、下級生にもまぶしく映っていることでしょう。
　これから先も、様々な困難があることと思います。そんな時には、学園での経験や仲間を思い出し、自信を持って一つひとつのことを乗り越えていって欲しいと思います。
　未来に向かって旅立つ６年生を、これからもずっとずっと応援しています。