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在外教育シンポジウム「NYからはじまる これからの日本人学校・補習授業校のあり方」を共催しました

日本クラブで開かれた在外教育シンポジウムの会場
日本クラブで開かれた在外教育シンポジウム(2026年9月13日)。左から、片平聡 在ニューヨーク総領事・大使、綿引宏行 海外子女教育振興財団 理事長、熊倉俊彦 NY日本商工会議所 副会頭(サントリーアメリカ プレジデント)、駒村圭吾 慶應義塾ニューヨーク学院 学院長、武田秀俊 ニューヨーク育英学園 理事長兼学園長

9月13日(日)、マンハッタンの日本クラブで、在外教育シンポジウム「NYからはじまる これからの日本人学校・補習授業校のあり方」が開かれました。主催は日本クラブ、共催は海外子女教育振興財団・ニューヨーク日本人教育審議会・ニューヨーク育英学園、後援はJCC FUNDです。

会場には保護者や教育関係者、企業関係者など64名が集まり、海外で学ぶ子どもたちにこれから何が必要なのかをめぐって、2時間半にわたる議論が交わされました。

日時2026年9月13日(日)10:00 – 12:30
会場日本クラブ(604 5th Ave, New York, NY 10020)
主催日本クラブ
共催海外子女教育振興財団 × ニューヨーク日本人教育審議会 × ニューヨーク育英学園
後援JCC FUND
終了後DAILY SUN New York にて軽食・ネットワーキング(12:30 – 14:30)

司会は久保純子さん

MODERATOR

全体の進行を務めた久保純子さん
全体の進行を務めた久保純子さん

司会・モデレーターには、幼児教育に関心の深い元NHKアナウンサーの久保純子さんをお招きしました。

基調講演から2本のパネルディスカッションまでを通して進行いただき、登壇者の発言を論点ごとに整理しながら、議論を前へ進めていただきました。

基調講演 ― 片平聡 在ニューヨーク総領事・大使

KEYNOTE SPEECH

基調講演に立った片平聡 在ニューヨーク総領事・大使
基調講演に立った片平聡 在ニューヨーク総領事・大使

はじめに、在ニューヨーク総領事・大使の片平聡さんが基調講演に立ちました。

パネル① 海外ならではの日本教育とは?

PANEL DISCUSSION 1

  • 森本 恵作 ニューヨーク日本人学校 校長
  • 小堤 紀子 ニュージャージー補習授業校 校長
  • 武田 秀俊 ニューヨーク育英学園 理事長兼学園長

3校の代表が、それぞれの現場から、海外という場所だからこそできる学びについて語りました。

森本恵作 校長
森本 恵作 校長
小堤紀子 校長
小堤 紀子 校長
武田秀俊 理事長兼学園長
武田 秀俊 理事長兼学園長

パネル② 地域教育エコシステムが果たす役割とは?

PANEL DISCUSSION 2 ― 海外子女教育振興財団の提言を受けて

提言について語る海外子女教育振興財団の綿引宏行 理事長
提言について語る海外子女教育振興財団の綿引宏行 理事長

続くパネル②では、学校の外にある「学びの場」を、ニューヨークという地域全体でどう設計していくかが論じられました。副題のとおり、海外子女教育振興財団の綿引宏行 理事長による基調提起が、このパネルの起点となりました。

  • 片平 聡 在ニューヨーク総領事・大使
  • 綿引 宏行 海外子女教育振興財団 理事長
  • 熊倉 俊彦 NY日本商工会議所 副会頭/サントリーアメリカ プレジデント
  • 駒村 圭吾 慶應義塾ニューヨーク学院 学院長
  • 武田 秀俊 ニューヨーク育英学園 理事長兼学園長

綿引理事長は、教育を三つの層で捉えたうえで、その真ん中にあたる「メゾ」── 学校と社会をつなぐ層に焦点を当てました。世界各地の在外教育施設を横断して見てきた立場から、この層がもっとも手薄であること、そして「ではニューヨーク全体でそれを設計できるか、誰がその設計図を描くのか」という問いを、提言の結びとして会場に投げかけました。

パネル②の80分は、綿引理事長が示した次の5つの問いを順にたどる形で進みました。

  • 1AI時代に学校が育てるべき「人間らしさ」とは
  • 2ニューヨークという都市だからこそ実現できる教育文化とは
  • 3企業はCSRではなく「教育の共同経営者」になれるか
  • 4学校の外にある「学び」の場を、ニューヨーク全体でどうデザインできるか
  • 520年後「ニューヨークで育ったから世界で活躍できた」と語られるために、いま何を始めるべきか
パネル②の登壇者
五つの問いをたどったパネル②
議論に聞き入る参加者
議論に聞き入る参加者のみなさん

閉会の言葉とネットワーキング

CLOSING & NETWORKING

閉会の言葉は、京都大学 理事・副学長の稲垣恭子さんが述べました。

シンポジウム終了後は、会場から徒歩5分のDAILY SUN New Yorkに場所を移し、軽食を交えたネットワーキングが行われました。登壇者と参加者が入りまじって話し込む姿が、閉会後もしばらく続きました。

閉会の言葉を述べる稲垣恭子 京都大学 理事・副学長
閉会の言葉を述べる稲垣 恭子 理事・副学長
シンポジウムの登壇者のみなさん
会を終えて、登壇者のみなさんと(2026年9月13日)

シンポジウムに先立って ― 綿引理事長がNJ本校へ

CAMPUS VISIT ― SEPTEMBER 11

ニューヨーク育英学園NJ本校の玄関前
NJ本校の玄関前にて。海外子女教育振興財団の綿引宏行 理事長(左)と武田秀俊 理事長兼学園長(2026年9月11日)
NJ本校で行われた懇談の様子
教職員との懇談(2026年9月11日)

シンポジウムの2日前、9月11日(金)には、綿引宏行 理事長が当学園のNJ本校を訪れました。

校舎と授業の様子をご覧いただいたあと、武田 理事長兼学園長や職員と、現場の課題やこれからの在外教育について意見を交わしました。海外で日本語を学ぶ子どもたちの姿を直接ご覧いただいたうえで、2日後のシンポジウムに臨んでいただく形となりました。

シンポジウムの翌日 ― 京都大学 稲垣 理事・副学長がNJ本校へ

CAMPUS VISIT ― SEPTEMBER 14

閉会の言葉を務めた京都大学 理事・副学長の稲垣恭子さんは、翌9月14日(月)の朝、当学園のNJ本校を訪れました。京都大学からは稲垣 理事・副学長をはじめ3名がお越しになりました。

NJ本校を訪れた稲垣恭子 理事・副学長
NJ本校にて(2026年9月14日)

今回のシンポジウムで共有されたこと

WHAT WE SHARED

会を終えて、当学園 理事長兼学園長の武田秀俊は、このシンポジウムで共有されたことを次のように述べています。

ひとつは、ニューヨークがこれからの日本の教育モデルをリードしていく役割を担うこと。もうひとつは、そのために地域・コミュニティが一体となって教育現場をサポートすること――「教育エコシステム」です。

その先導役を、次の三つの観点で果たしていきたいと考えています。

  • 012030年の次期学習指導要領の施行を先取りした取り組みの先導役となっていくこと
  • 02在外教育施設振興法の見直しのなかでうたわれる「国内同等」から「国内同等以上」の教育を目指すうえでの先導役となっていくこと
  • 03上の二つにおいて重要な「地域を活かした在外教育」「地域(保護者、日系、ローカルコミュニティ)に貢献できる在外教育施設」としての先導役を、総領事館、日系団体・企業とともに果たしていくこと

当学園としては、ニューヨークで積み重ねてきた経験の長さを活かし、この活動をリードする役割を果たしていきたいと考えています。

当学園がここまで来られたのは、47年間にわたって学園を支えてくださったみなさまのおかげです。共催団体として、今回の議論を一度きりの催しに終わらせることなく、ニューヨークという地域の力を活かした学びの形へとつなげてまいります。