5th 2010 2
十月十四日の木曜日、五年生は、学級の水田で稲刈りを行ないました。田植えをしたのは、五月です。それから毎日日直が交代で水遣りを続けて育ててきました。夏休みには、当番を決め、一週間毎、交代で稲の記録と水遣りを続けました。そんな子ども達の努力が稲穂の刈り取りにつながりました。
鎌は使わず、大きいはさみで刈り取りました。はさみで茎をザクリと刻むごとに、「この感触が気持ちいい。」と感想を漏らす子もいれば、穂が腕などに触れて「痒い。」と騒ぐ子もいました。それでも、みんなで協力して収穫しました。刈った稲は、茎を束ねて教室内で干しました。十分乾燥をさせてから脱穀ですが、それまでの過程は、手作業で行ないます。5年生たちは、一学期に稲作農業について学習していますが、稲作農家の人々の苦労を改めて知った一日でした。
十二月十四日火曜日、手作り米の試食をしました。
教室で十分乾燥させた稲穂を手作業で脱穀したのは、十一月十六日でした。取れたお米はわずか一合ほどでしたが、五年生にとっては手塩にかけて育てたお米です。そのお米の試食を子ども達は心待ちにしていました。また、五年生一名の今学期での帰国が決まり、「育てたみんなで今学期中に試食を。」と言うのが、全員の希望でした。
試食の当日、全員が登校し、朝の準備を済ませてから精米しました。授業の合間に下ごしらえをし、お昼近くには、ご飯の炊き上がるいい香りが教室を充満しました。炊き立てを、何もつけずに味見し、最初は「何もつけないの。」と言っていた子ども達も、一口ほおばって「甘い。」「おいしい。」とにっこり。
五月に始まった米作りの一連の作業を、皆、満足顔で終了させました。
十二月十五日水曜日に、社会科「私達の生活と情報」の学習に関連した校外学習で、マンハッタンにあるフジサンケイ放送局の見学に出かけました。到着してすぐに、会議室でアメリカにおける日本語放送についての話を伺ってから、スタジオとコントロール室に分かれて報道スタッフ体験を行ないました。
スタジオでは、カメラの前に立ち、イヤフォンから聞こえてくるコントロール室からの指示に沿って原稿を読みました。コントロール室の、モニターには、普段テレビで見ているスタジオの背景が映っていました。そこに同級生が立つことに興奮しつつ、「用意はいいですか。3、2、1、 キュー。」とスタッフになりきっての合図を送っていました。
最後には、キャスターとの質疑応答も行い、報道にかかわる人々の工夫と努力を垣間見ることのできた一日でした。