4th 2011 2
4年生は,1学期に学級園でズッキーニの苗を植えました。その苗が,夏休み明けにはなんと40センチ以上ものズッキーニを実らせていました。学級園の土が良かったのか,その後もみずみずしいズッキーニがいくつも収穫できました。4年生達は,理科の学習に関連して,夏に生長する植物の様子を観察したあと,ズッキーニの簡単クッキングを行ないました。いくつかのレシピを合わせて,一品は,にんじんとベーコンと一緒に炒めてチーズをあえたもの。もう一品は,めんつゆ仕立ての即席漬けでした。野菜が苦手な児童もいましたが,みんなで育てて調理し,すぐに頂いた料理に全員が大満足でした。小学部の各学年へもおすそ分けしたところ,5-6年生からは「おいしかったです。」とのお礼の言葉を頂きました。その言葉にさらに満足顔の4年生でした。
4年生は,社会科「郷土の歴史に触れる」学習に関連し,高峰譲吉博士について学びます。そして,ニューヨーク州のサリバンカウンティーにある博士の別荘「松楓殿」を見学しました。ニューヨーク州という響きから,みんな都会の光景を想像したようですが, 建物は,キャッツキル山地の麓でペンシルベニアとの州境近くの自然に囲まれた環境にあります。清閑な和風の庭園,そして天井画と壁画がかもし出す独特の風情に,4年生は,「飛行機を利用しないで日本を訪れたよう。」という感想をもらすほどでした。博士が生活した場所を実際に訪れることで,博士をより身近に感じることができました。今回の見学では,松楓殿を管理する池田修氏から,建物の名前の由来である日本種の楓の寄贈を受けました。4年生は,その楓が根付くのをしっかりと見守っています。
高峰譲吉学習に関連して,4年生はニューヨーク州ブロンクス地区にあるウッドローン墓地を見学しました。墓地では,高峰博士の他に野口英世博士の墓地を見学しました。現地では,ブライアン・シャッドさんが4年生達の質問に答えたり,その他の著名な人々のお墓を案内してくれたりしました。生まれた国や宗教にかかわらず,アメリカの地で生きて活躍した人々の功績をたたえる場所に,百年以上前に生きた二人の日本人科学者の墓石がおかれていることに,4年生は高峰と野口両博士の功績を改めて感じ取りました。松楓殿と墓地の二つの校外学習のあと,4年生は,国語科の学習にも絡めながら自分たちの調査も合わせて,事後学習を行ない,新聞や作文で高峰譲吉学習のまとめをしました。