4th 2012 2
10月。高峰譲吉学習の一環として、松楓殿(ニューヨーク州サリバン郡メリエワルド)を訪れました。広大な森に広がる松と楓の木々、そして京都御所風寝殿造りをモデルとした荘厳な松楓殿を見て、子どもたちは思わず、「わー日本みたい!」と声をあげました。現在松楓殿を管理維持するSho Fu Den, LLCの池田修さんは、高峰譲吉のセントルイス万国博覧会への参加から、松楓殿譲渡、そして没後にいたるまでわかりやすく子どもたちに解説してくださいました。日米交流の歴史に貢献した人物 高峰譲吉の功績を、子どもたちはこの風情ある松楓殿を見て深く感じたようです。赤や黄色に色づいた日本の楓の葉を、一つひとつ拾い集め、友達と見せ合い、学校に持って帰りました。
学園祭に向けて、9月下旬から練習を始めました。4年生が学園祭で発表した劇は「泣いた赤鬼」。人間たちと仲良くしてもらえない赤鬼が一人悲しみに暮れていた頃、親友の青鬼が訪れます。青鬼は親友の赤鬼のために作戦を考え、鬼たちはその作戦を実行しますが、それが原因で赤鬼は青鬼と再会することはなくなってしまうというお話です。この物語から子どもたちは、真の友情とは何か、青鬼の優しさ、得るものには失うものもあること、赤鬼の本当の気持ち、人間の疑い深さなど、いろいろな感情を胸に、練習に励みました。劇には迫力ある3つのダンスと2曲の歌が入っています。ダンスや歌の練習は、学校ではもちろん家庭でも行ない、昨日より今日、今日より明日と、日々の大きな成長がありました。本番は地道な練習の甲斐あって大成功。観客の皆様からたくさんのお褒めの言葉をいただき、子どもたちの満足感も一際でした。
10月に行なわれる育英っ子祭り。4・5・6年生で行なわれる児童会の出し物に、4年生は高学年として初めて参加しました。育英っ子祭りでは、くじ引きコーナーやスーパーボールコーナーを作り、お客さんに楽しんでもらいます。そこで集まった資金を災害復興などに役立てます。子どもたちは育英っ子祭りでお店屋さんとして参加することを、「人生で初めてのお店屋さんの体験だ」と言って、前々からとても楽しみにしていました。前日も興奮して眠れなかった子が多かったようです。当日は予想以上のお客さんの多さに子どもたちのやる気もさらに上がりました。小さい子がお客さんとして来てくれたときは、しゃがんで丁寧に対応。英語を話すお客様には普段勉強している英語を活かすチャンスです。こうして楽しみにしていたお店屋さんの経験を十分に堪能したようです。