SAKURA 2012 3
2月に日本語に興味のある現地高校生との交流会が行なわれました。さくら組には4人のお兄さんが来てくださり,たくさん一緒に遊んでもらい,また手作りの紙芝居を読んでもらったり,ゲームをしたりして楽しいひと時を過ごしました。
最初は片言の日本語で話しかけられてびっくりしていたさくら組さん。一緒に遊ぼうと誘ってくれても,何をしてよいのかわからず固まっていましたが,お兄さんたちの優しい笑顔に子どもたちもすぐに慣れ,大好きなおもちゃを見せてあげる子や,おままごとで料理を作ってごちそうをしてあげる子など,どの子もお兄さんにたくさんあそんでもらいとてもうれしそうでした。お別れの時は寂しそうでしたが,「ありがとう。また絶対に来てね。」と笑顔で約束をしていました。
寒い冬のニュージャージー。それでも子どもたちはみんな戸外遊びが大好きで,園庭を元気いっぱい駆け回る毎日です。雪が積もり何日かし,日蔭に残った雪が凍っていたので,みんなで氷遊びを行いました。ツルツルと氷の感触を楽しんだり,太陽に透かしてキラキラ光るのを発見して喜んだり,また,一人では持てないような大きな氷をお友だちと一緒に力を合わせて運んだりと,それぞれ子どもたちの気に入った氷を積み上げていき大きなタワーを作りました。
みんなの氷は小さくても,それを合わせるとびっくりするくらい大きくなるんだね。と,見上げるほどに大きくなった氷のタワーを誇らしげに眺めていたさくら組さん。そんな子どもたちの姿に,改めて成長を感じたひと時でした。
2月の中旬,さくら組の保育室に立派な7段飾りのひな人形が飾られました。子どもたちは大喜びで,「これが赤いお顔の右大臣だね。」「どのお顔がすまし顔なの?」など,うれしいひな祭りの歌を唄いながら眺めていました。
またお雛飾りの製作では毎日じっくりと見ているせいか,いつも以上に意欲的に取り組み,子どもたちがそれぞれ感じた人形の特徴をとらえて作っていて驚きました。本物を見るって大切なことなのですね。
先日行われたお雛祭り会では,歌やゲームで楽しく盛り上がりました。またみんなで雛あられと白酒の代わりにカルピスを飲み,子どもたちの健やかなる成長を願いながらお祝いをしました。おひな様を過ぎるといよいよ進級の時です。毎年この時期は,うれしさとさみしさが交差し不思議な気持ちになるものです。