2018-2 5th Grade Class
暑さが少し和らいだ9月、Kids ISOの授業が始まりました。本プログラムの国際認定インストラクターで、学園の事務局長でもある上妻先生を招き、全3回に渡り環境問題について考える授業です。NY育英学園では毎年5年生がこれに取り組んでおり、「子ども達が主体的に21世紀を作っていけるように」という目的でつくられたプログラムの趣旨のもと、より良い地球をつくる方法を考えていきます。子ども達は、家庭で冷蔵庫を開けている時間やシャワーを浴びている時間、家庭ゴミの量、電気メーターを毎日記録し、電力や水の無駄がないかを実際の数値から確認しました。「ゴミの量を減らすためには、リサイクルできる容器を使う」といった意見を皆で出し合いました。自分たちの住む地球がいつまでも美しいものであるように、環境問題を身近な問題としてとらえること、そして些細なことから行動に移すことを全員で約束し、本プログラムを無事終了しました。
10月中旬に、学園祭への本格的な準備がスタートしました。今年の5年生は、「ピーターパン」を劇の題材に選びました。劇の目玉として取り組んだ、13人全員による「先住民のダンス」。練習をビデオに録画しては全員で見返し、動きをそろえるためにはどうしたらいいのか、子ども達同士で真剣に話し合う姿がありました。また、他学年に見せるときには、緊張からか、台詞の声やダンスの動きが小さくなってしまいます。練習どおりの、自分達が満足のいくパフォーマンスをするために「練習だからといって手を抜くのではなく、練習から120%の力を出していこう!」と、クラスで再確認をしました。その結果、本番では練習の成果を存分に出すことができました。この成功体験が、子ども達の将来に向けた大きな財産になったことと思います。
4月から自分達で大切に育ててきたお米を、ついに食べるときがやってきました。今年の収穫は、6合弱。1、2合ほどの年もあるので、今年は豊作です。自作のエプロンを身につけ、台所に立った子ども達は、グループで協力し、ご飯、味噌汁、りんごのケーキの3品の調理に取り組みました。だしを取った後のかつおぶしを、みんなでつまみ食いする場面も見られ、これこそがみんなで料理をする楽しさです。いつもは炊飯器に任せきりのご飯を、今回は鍋で炊いてみましたが、水加減や火加減が難しかったようです。自分達で育てたお米は、少し水が多すぎたのか、炊いた米で作るおかゆのような柔らかいご飯になってしまいましたが、それでも味は最高に美味しく、皆で「おいしい、おいしい」と言って完食しました。味噌汁と炊飯器で作ったりんごケーキの出来はかなり良く、子ども達も大満足でした。