2019-2 3rd Grade Class
今年の学園祭の演目は「十五少年漂流記」でした。十五人の少年達が、漂流した無人島でたくましく生活する物語です。劇の内容と同様に、子ども達は全員の力を合わせて一つの作品を完成させました。最初に教員から子どもたちに台本を渡し、それぞれのセリフや演じ方を提案しました。しかし、最終的に出来上がった劇は、最初に提案したものから大きく変わりました。子どもたちは練習を重ねるうちに「こうしたい。」「これをやりたい。」とどんどんアイデアを提案します。そのアイデアを劇に取り入れていった結果、子どもたち19人の力を結集させて作り上げた劇が完成しました。楽しいからこそ、真剣に、積極的に取り組むことができる学園祭を通して、子どもたちは大きく成長しました。
春から大切に育ててきたひまわりの種を収穫しました。子どもたちの顔よりも大きなひまわりの花から、一つ一つ丁寧に種を取り出しました。翌週には、ひまわりを引き抜いて、根の観察をしました。大切に育てたひまわりの花を切ったり、引き抜いたりすることは、かわいそうに思う子もいるようです。しかし、そうやって植物の構造を正しく理解することこそが、大切であり、自然環境を守ること、さらには未来に繋がります。国語科の「里山の未来の風景」でも、同様のことを学習しました。里山と共生して行くためには、実は定期的に木を切ることが大切です。そしてその木を無駄にすることなく生活に利用します。育英学園の3年生たちは「自然を守る、大切にする。」という響きの良い言葉だけではなく、それを実現するための真実に目を向けて学習を進めています。
国語の教科書の下に入り、最初の物語は「ちいちゃんのかげおくり」。戦争中の様子を描いた少し悲しい物語です。これと同時に、理科では「光とかげ」について学びました。光もかげも、生まれた時から当たり前に存在するものですが、改めて考えてみると不思議なことが見つかります。晴れた日に外へ飛び出して、グラウンドでかげふみおにをしたり、かげおくりをしたり、光を反射させて迷路を作ったり、光を集めて紙を燃やしたり…。様々な角度から、観察することによって、理解を深めることができました。実際に日の光の下に出ることで、教室にいるだけでは気づかなかったことや、新たな発想に出合います。豊かな想像力を発揮して、あれやこれやと試して全身で学び取ることができました。