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第10回アメリカサマー留学(2026年度)―福島県大熊町から児童2名を招待―

Fukushima to NY / サマー留学2026

ご支援、ありがとうございました

福島県大熊町の児童2名を、ニューヨークへお招きしました。
9日間で子どもたちに起きた変化を、本人たちの言葉でご報告いたします。

この留学は、全日本空輸株式会社、ニューヨーク日系人会、in the Rye株式会社、大熊インキュベーションセンター、そしてGoFundMeでの15件のご寄付に支えられました。

プログラムについて

ニューヨーク育英学園は、震災や災害のあった地域の子どもたちを毎年ニューヨークへ招待しています。2026年は福島県大熊町から2名をお迎えしました。

期間2026年7月18日 〜 7月26日
場所ニューヨーク育英学園(アメリカ・ニューヨーク)
参加福島県大熊町の児童 2名
内容英語サマースクールへの参加、ホストファミリー滞在、現地での交流

保護者の方より

たくさんの方にサポートいただいたからこそ、チャレンジしたり、学べた事ばかりです。子ども曰く、少しずつ相手の言っている英語が分かってきた気がするけど、「もっと自分から話してみれば良かった」と反省もしていて、「もっと英語を頑張りたい」とさらにやる気が出たようです。

とても楽しかったのも、帰ってきてから、何週間もずっと聞かせてもらって。自分で挑戦したこととかも、あちらのホストファミリーのお母さんから聞いたりして、私が見ないような姿だったりしたので。自分で挑戦しようってするんだな、と私はびっくりしたところがあったので。

子供の新たな一面というか、強さを教えてもらった感じがしますね。人間としての成長が結構あったっていう感じですかね。

植杉紗依さんの保護者(2026年8月・大熊町でのインタビューより)

参加生徒の言葉

留学中レポート

第10回アメリカサマー留学(2026年度)― 福島県大熊町から児童2名を招待 ―

「ようこそニューヨークへ!」のボードを持つ植杉紗依さんと橋本千穂さん

ニューヨーク育英学園では、毎年サマースクールに合わせて日本から留学生を招待しています。東日本大震災から15年という節目を迎えた今年は、福島県大熊町より植杉紗依さんと橋本千穂さんを招待しました。

機内でピースサインをする植杉さんと橋本さん
初海外の2人。飛行機に大興奮。

大熊町は人口1,200人ほどの小さな町で、震災からの復興に向けたまちづくりが本格化しつつある一方、町の面積の約半数は依然として帰還困難区域に指定されています。そうした状況の中、今回の留学が子どもたちにとって新たな経験と成長の機会となることを願い、招待が実現いたしました。

今回、渡航にあたり、全日本空輸株式会社(ANA)様より航空券のご協賛をいただき、2名の児童にとって初めての海外渡航が実現いたしました。パイロットやキャビンアテンダント、整備士をはじめ、多くのスタッフによって一便の飛行機が運行されていることに、終始感動していた2人。14時間に及ぶフライトも終始楽しく過ごし、機内からニューヨークの夜景が見えた際には、期待と興奮が最高潮に達しました。

到着後は、目にする光景、耳に届く音、街のにおいに至るまで、五感で感じるすべてが新鮮な体験だったようで、日本との違いを興奮した様子で話してくれました。

ホームステイでの滞在

自由の女神像を背に笑顔の植杉紗依さん
自由の女神像を前に「テレビで見てたやつだ」と笑顔の植杉さん

留学生の2名は、7月18日から26日までの期間、育英学園の英語サマープログラムに参加しました。滞在中は、本学園に在籍する児童のご家庭からボランティアとしてご協力いただいたホームステイ先にお世話になりました。

ホームステイ先のご家族には、2名の児童が有意義な時間を過ごせるよう温かくサポートいただき、自由の女神やタイムズスクエア、M&Mストアなどニューヨークを代表する観光地を共に巡りました。渡米前より「アメリカで本場のハンバーガーを食べたい」「自由の女神を見てみたい」と話していた2人は、その願いも叶え、ニューヨークでの日々を存分に楽しみました。

タイムズスクエアで一輪車に乗る橋本千穂さん
タイムズスクエアで一輪車を披露する橋本さん

到着翌日に訪れた自由の女神では、児童から「テレビで見ていたよりもずっと大きくて驚いた‼︎」との感想が聞かれ、日本国内では得難いスケールの大きさを肌で感じた様子でした。

留学生の1人、橋本さんは一輪車で世界を目指しており、観光地で一輪車に乗った写真を撮ったりと、世界を視野に入れて今回の留学を楽しんでいました。海外での活動が日本に帰ってからもモチベーションとなる有意義な時間を過ごしました。

涙から挑戦へ ― 子どもたちの成長

Mets vs. Dodgers の試合に招待された植杉さんと橋本さん
Mets vs. Dodgersの試合にご招待。
▶ 当日の様子(YouTube)

渡米当初は、環境の変化に緊張と戸惑いを覚え、涙を見せる場面もありました。しかし日を追うごとに友人ができ、次第に自らさまざまなことに挑戦する姿が見られるようになりました。

滞在期間を通じて英語力も着実に向上し、自ら積極的に英語で声をかけたり、「これは英語でどう言うの?」と周囲に尋ねたりするなど、自発的に英語を使おうとする姿も印象的でした。

また、自身たちが暮らす大熊町のことをみんなにも知ってもらおうと、写真を見せながら説明をしました。当初10分の発表予定でしたが、他の児童からの質問が尽きず1時間の発表となりました。普段アメリカに住む子どもたちにとっても、相互に興味関心を持つきっかけとなり、「今度日本に行ったら大熊町にも行ってみたい」と話していました。

最終日には、2人が声を揃えて「まだ帰りたくない」と話すなど、充実した滞在であったことがうかがえます。

教室で夏休みのアクティビティに取り組む児童たち 校庭で一輪車に乗る橋本千穂さん
夏休みのアクティビティに参加する二人

現地留学担当者より

今回の留学を日本側で担当した、in the Rye株式会社の沖野様は次のようにコメントを寄せています。

今回の留学では、語学力だけでなく子どもたちが自分の興味や可能性を広げ、「まだあと1年はいたい!」と言うほど現地の学びの環境を気に入ってくれたことが印象的でした。今回のテーマの一つは「福島を伝え直す」ことであり、大熊町で暮らし学ぶ子どもたち自身こそが「福島の今」だからこそ、世界を知った自分の目でふるさとを見つめ直し、共に立ち上がる仲間が世界にいることを伝えていってほしいと思います。

また、大熊町産業施設である大熊インキュベーションセンターの黒田様は、

原発事故被災地であり人口1,200人程度のこの町に住む子どもたちにも、世界最先端の場所で日本では得られない体験をし、日本では行けない場所や違う文化の中で暮らす人との交流を通じて、これまでの固定観念をぶち破ってほしいという思いがありました。また、ニューヨークの人たちに子どもたち自身の目で見た被災地の現状を伝えてほしいとも考えていました。今回、子どもたちだけで海外に行くというチャレンジをした積極性を、これからは学校や町でのさまざまな活動に活かし、体験したことを周りの子どもたちにも伝えることで、海外に行ってみたいという人を一人でも多く増やしてほしいと思います。

と述べ、今回の留学が子どもたちの未来、そして福島県の復興に向けた未来に繋がっていくことを願っています。

GoFundMeでのご支援

GoFundMeのページ「Fukushima to NY: A Journey of Hope and Friendship」

渡航・滞在・キャンプ参加などの費用に充てるため、2026年7月よりGoFundMeでご寄付を募りました。

15件
のご寄付
2,300ドル
のご支援

2026年9月24日時点 / as of September 24, 2026
ご寄付の受付は2026年10月1日まで / Donations accepted through October 1, 2026

期間中は、子どもたちのニューヨーク到着(7月19日)や、英語での発表に挑戦した様子(7月27日)をGoFundMe上でお知らせしました。

匿名でご支援くださった方も含め、温かいお気持ちをお寄せくださった皆さまに、心より御礼申し上げます。

Thank you for your support

In July 2026, we launched “Fukushima to NY: A Journey of Hope and Friendship” on GoFundMe to help cover travel, lodging, camp fees and other program costs. We received 15 donations totaling $2,300.

Your generosity helped two students from Okuma, Fukushima spend nine unforgettable days in New York — making new friends, taking on new challenges, and even giving presentations in English. On behalf of everyone at the Japanese Children’s Society, thank you.

ニューヨーク到着を知らせる画像。「ようこそニューヨークへ!」のボードを持つ2人
7月19日のご報告:無事ニューヨークに到着
滞在中の様子をまとめたコラージュ画像
7月27日のご報告:新しい友だち、新しい挑戦
ご支援くださった皆さま / With gratitude to our donors

Aichi Amemiya / Mari Chen / Satoshi Endo / Katsuya Haruna / Lauren Iannotti / Yumi Nakayama / Kenji SHUNDO / Hua Watkins

ほか、匿名でのご寄付 7件 / and 7 anonymous donations